2009年09月11日

地方を逆手に全国区

不況でも就職に強い大学[1]

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編集部 澤田晃宏、四本倫子


◆就職率99. 1%

毎年、100社を目標に企業訪問をした。ただ、2社に1社はアポすらとれない。

秋田市の国際教養大学(AIU)キャリア開発室長の源島福己さんは、そう振り返る。

「AIUは2004年に開学したばかりで、卒業実績がない間は保護者からも『希望した企業に就職できるのか』といった問い合わせが多かった」

だが、08年に1期生を送り出すと、2期目となる今春の就職率は全国2位の99・1%になった。

単に就職率が高いというだけではない。主な就職先には伊藤忠商事、全日本空輸、三井住友銀行など人気企業の名が並ぶ。大手企業の注目も集めている。

◆単科大学の面倒見の良さ

今春の就職率実績が100%でトップだったのは豊田工業大学(愛知)。トヨタ自動車系の私学だけに、自動車産業への就職者が例年多い。上位に薬科大学が目立つのは、4年制から6年制への変更にともない、来年、再来年は卒業生が出ないという特殊要因による。あとは、国際教養のほか、会津(福島)、富山県立、福井、石川県立、長岡技術科学(新潟)など、なぜか東北や日本海側の大学が目立つ。

大学通信の安田賢治ゼネラルマネージャーは、こう説明する。

「東北や北陸地方の大学は、地域経済が弱いぶん危機感が強く、学生の就職支援に力を入れています。理系人気が戻ってきており、会津、富山県立など、工学系の単科大学の就職率がいいのも目立つ。単科大学の面倒見の良さが、マンモス総合大学に勝ったといえます」

国立大学で最も高い97・2%の就職率をマークしたのが、3学部しかなく、こぢんまりした福井大学だ。就職支援室長の青山傳治さんは、独自の「求人票閲覧システム」が、就職支援の目玉だと言うーー。

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