2009年10月09日

文系入学で理系就職

不況でも就職に強い大学 [5]

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ライター 山内太地 写真 今村拓馬


◆学生研究室が居場所

公務員に「造園職」という採用枠が存在するのをご存じだろうか。公園行政、景観行政に携わり、都市計画など幅広いまちづくりに従事する専門職だ。造園を学べる大学は少なく、そのほとんどは国立大学で受験科目が多い。そんななかで、東京農業大学地域環境科学部造園科学科の樋口良太さんは、国語、英語、地理の3科目で入試を突破した。千葉市役所の造園職に就職が内定している。

「地理が大好きでしたが、都市の問題に実践的に携わるには、地理学よりも造園科学だと考えました。数学は得意なので、構造計算などの授業も苦にはなりません」

高校では文系クラスに属し、物理、化学、生物などの理系科目は満足に勉強しなかったという。こうした高校生は、大学受験で国立大学への道を閉ざされてしまうが、私立の東京農業大では文系科目だけの受験を認めている。造園科学科主事の荒井歩講師はこう言う。

「入学後は生物や化学はもちろん、建築や土木も勉強しますから、文系入学者は最初はとまどいます。しかし、高校の数学や理科の基礎がしっかりできていれば、ついて行けないことはありません」

文系科目だけで入学しても、教育・研究環境は理系並みだ。樋口さんは金子忠一教授の都市緑地計画学研究室に所属し、十数人の同級生とともに、教授の研究室に隣接した学生研究室を常時利用できる。授業の空き時間に居場所のない文系学生と違い、大きめのサークルの部室のようなスペースで、好きなだけ勉強したり、仲間たちと雑談を楽しんだりできるのだ。

◆早慶を蹴って明治に

明治大学農学部農業経済学科の村上清高さんも、学生生活を振り返り、 「経済と農業の両方が勉強したかった自分には、ベストの選択でした」 と語る。サカタのタネに就職が内定しているーー。

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