2009年10月18日

「雑草系」がはい上がる

民主党議員308人調査

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編集部 常井健一、福井洋平、鈴木琢磨


◆ブランドとは無縁な「インディーズ」系議員

東大59人、早大45人、慶大26人。

今年9月の総選挙で圧勝した民主党の衆院議員308人の出身大学ランキングだ。この3大学で、42%を占めている。また私立高校出身者は100人と3割強になる。

10月15日に発売した本誌緊急増刊「民主党がわかる」では、独自のアンケートなどをもとに314人の詳細なパーソナルデータを掲載した。もちろんみな人知れず様々な苦労をしているであろうが、民主党議員の多くは、どうしても「エリートコース」を歩んできた人、と見られがちだ。

それは、有名大学出身という以外に持っている「ブランド力」と言っていい。「華麗なる一族」である首相の鳩山由紀夫はもちろん、海外留学組や松下政経塾出身者、元官僚や金融業界や外資系企業の元エリート社員たち「ハイブランド」組が結構いる。

だが、目をこらして経歴を眺めると、民主党の中にも、ブランドとは無縁な「インディーズ」系議員が育っていることに気づく。一躍有名になった「パート社員」の磯谷香代子や「関電社員」松岡広隆ら、比例単独の当選組の一部はその典型だろう。

◆父親の「塩おにぎり」と

自民党大物議員と戦い、堂々と国会に乗り込んできた中にも「インディーズ」は存在する。

大きなのりに、たくさん塩をふる。そののりで、丸く握ったおにぎりを包む。具は、なんにも入れない。京都5区から立候補し、比例復活当選した小原舞(35)。彼女の大好物は、そうやって握った「ばくだんおにぎり」なのだという。

具を入れないのは「米の味を深く味わうため」なんてイヤミな理由じゃない。

最終学歴は京大大学院。松下政経塾出身(28期、卒塾はせず)でもある。経歴だけ見れば、いかにも「民主党らしい」スーパーエリート。だが道のりは苦難の連続だった。

父は植木職人だった。小原をはじめ4人の子どもを抱え、家計は苦しかった。小学校時代は家に風呂がなく、夜勉強していると「電気代がもったいない」と叱られた。休日、小原を遊びに連れて行くときに父がいつも作ってくれたのが、ばくだんおにぎりだった。

家計を考えて大学進学をあきらめ、就職先として選んだのが地元に基地のある海上自衛隊。当時女性は船には乗れなかったが、銃の撃ち方は学んだ。進学の夢をあきらめきれず、日の出とともに起きて勉強した。昼休みには単語帳をめくった。

苦学、苦労、這い上がり。それは、これまでの民主党議員にはあまりなかったイメージだ。小原のほかにも、そんなイメージをまとった議員は少しずつ増えてきている----。

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