2009年10月25日

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オノ・ヨーコの「挑発」

8年ぶりにミュージシャン

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ライター 岡本俊浩


◆息子が「点火」した感性

ビートルズ最後のアルバム「レット・イット・ビー」から約40年。9月、4万円に迫る213曲が詰まったCDボックスと、全アルバムのリマスター盤が出た。セールスは、日本国内だけで180万枚を超える。

時を同じくして、故ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコがCD「ビトウィーン・マイ・ヘッド&ザ・スカイ」を発表した。

8年ぶりの新作だ。

冬眠を解いたのは、息子ショーン・レノン。彼が昨年、仲間と一緒にレコード会社「キメラ・ミュージック」を設立したのがきっかけだった。

「初めは無茶じゃないかしら、と思ったの。だって、いま音楽界はこう、でしょう?」

と言って、手を下に傾けた。

若者は音楽を買わなくなり、レコード会社の倒産・合併も珍しくない。火中の栗を拾う結果になるかもしれない。

「音楽界を新しくしていきたいって、やってみたかったんでしょうね。私もジョンもそうだったから、わかるのよ。周りにどう言われようと、やってみたかったらやっちゃうの」

ヨーコの感性に火がついた。レコーディングはすぐに決まった。

新作では、1930年代の日本民謡もモチーフにしている。背景で鳴るふわふわとした効果音とあわさって、曲は「妖気」とも呼べる存在感をまとう。その妖気の中心には、「挑発」の2文字が点滅している。

何を挑発しているのか----。

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