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敗戦に揺れる学会「鉄の結束」
公明党下野から2カ月
編集部 福井洋平
◆「常勝関西」の崩壊
ひっそりと衝撃の人事が発表されたのは10月下旬だった。
学会関西のドンと呼ばれた西口良三創価学会総関西長(71)が退任。機関紙「聖教新聞」は「西口良三総主事が誕生」と淡々と事実を伝えていた。
公明党の支持母体創価学会にあって、関西は「常勝関西」と称され、最高の集票力を誇ってきた。西口氏は30年以上関西のトップにあり、まさに君臨。小沢民主党幹事長らとのパイプ役も務めた実力者だっただけに、人事は衝撃をもって受けとめられたのだ。
「責任を取らされたんですよ」
ある学会関係者は呟く。
8月の総選挙。公明党は8小選挙区で全敗するなど改選時から10議席減となり、衆院進出以来最低の21議席に転落した。
とりわけ、関西では冬柴鉄三(73)、北側一雄(56)ら幹事長経験者を始め6人全員が小選挙区で落選。学会の池田大作名誉会長が1956年に大阪で参院選を仕切って以来、関西の国政選挙ではほぼ負けなしだった歴史が途絶える一大事となった。衝撃の大きさゆえ、重鎮のクビが一つ飛んだとも見られている。
総選挙直後、池田氏から学会幹部にこんなメッセージが発せられたという。
「古来負けるが勝ちといって、何か(敗北には)意味があるんだ」
常勝」を旗印にしてきた学会+公明党のタッグが久しぶりに口にした「負け」だった。
◆学会員に公明離れも
学会と公明党、両組織の抱える綻びが敗北をきっかけにはっきりと見えてきた。まずは、両組織の関係。一枚岩に見られていた両組織だが、自公10年間で公明党の独自色は失われ、学会員の公明離れが進んだ。
「学会員だから公明に入れてくれるという時代はもう終わったんです」(公明党国会議員)
都内在住の50代学会員は今回、共産党に入れた。共産党と言えば学会の宿敵のはずだが、それでも今の公明党に入れるよりはマシに思えた。
「せっかく連立を組んでいたのに、自民党の暴走を止められなかった責任は大きい」
とりわけ、生活保護世帯への母子加算廃止を、公明党が推し進めたことには失望した。弱者救済こそが、公明党の売りなのではなかったのか----。

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