2009年12月06日

公私ともに守りたい

自衛官が雑誌誌上で公開お見合い

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編集部 澤田晃宏


◆独り身の不自由さは感じない

余裕はひと月もなかった。

「この日までに結論を出して」

航空自衛隊府中基地に勤務する津井信一郎さん(36)は、つき合っていた一つ下の女性にそう迫られた。交際期間は1年。女性からプロポーズされていた。

当時、津井さんは岐阜基地に勤務。女性は東京在住。実際に会えるのは月に1回程度だった。

「もう少しお互いを知る時間が欲しかった。待って欲しいと交渉しましたが、駄目でした」

彼女と別れたのが3年前。それ以降、彼女はいない。

結婚したい気持ちはあるが、「結婚しろ」と心配する両親のため。本人の思いは薄い。

自衛官は入隊後、新人教育としてアイロンがけや裁縫などを仕込まれる。津井さんはインスタント食品が嫌いで、料理も自分で作る。何でも一人でできるから、独り身の不自由さは感じない。

◆自衛官の婚活特集

津井さんは今夏、上司からこんな推薦を受けた。

「雑誌のお見合い特集に出てみないか?」

防衛省が編集協力する月刊誌「MAMOR(マモル)」。発行部数は2万5000部。大型書店でも数冊置かれている程度で、一般の知名度は高くない。

初めての試みの特集名は「マモルの婚活」。

高久裕編集長はこう話す。

「自衛官だけではないかもしれないが、女性に対して積極的ではない。だが、自衛官を結婚相手として見ると、収入は安定し、福利厚生も充実している。婚活という切り口で自衛官のことを知ってもらいたいと考えた」

特集では自衛官の給与や保険制度、結婚手当や育児手当などを詳しく解説。自衛官妻の座談会企画なども盛り込んだ--。

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