2009年12月24日

ユニクロ悪玉論と デフレの「真犯人」

誌上対論 エコノミスト・浜矩子×作家・林望

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構成 編集部 山下 努


──浜さんは「文藝春秋」で「ユニクロ栄えて国滅ぶ 安売り競争は社会を壊す恐るべき罠だ」(2009年10月号)、「『ユニクロ型デフレ』で日本は沈む 激安合戦が自分のクビを締める」(10年1月号)を立て続けに書き、安売り競争とデフレに警鐘を鳴らしています。

浜矩子 賛否両論がわき起こりました。ただ、ユニクロは問題の象徴として取り上げただけで、ユニクロ自体が悪いと言いたいわけではありません。こんなにどんどんモノが安くなってしまっていいのか、そういう商品をみんなが争って買うのは「何か変だな?」という感覚が読者にあったのだと思います。

いま、100円ショップが日常化している。量販店にも100円ショップがあります。100円に感動しなくなった時点から、安売り合戦の熾烈化に歯止めがかからなくなった感じですね。

林望 問題はユニクロでなく安売りによる消費の劣化です。もしビールを飲むのにお金が足りないとしたら、発泡酒などの安い酒にして同じように飲むのでなく、禁酒するとか、週末以外飲まないとか、生活改良に振り向けるべきではないかと思います。

──安売りが止まらないと、最後はどうなりますか。

 価格競争で負けた相手は、もう一歩の安値実現を目指してさらにコストを削ります。その結果としてリストラや賃下げの対象となってしまった人々は、さらに安くなったモノさえ買えません。これが恐怖のデフレスパイラルです。完全な悪循環----。

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