2010年01月08日

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中国を目指すビジネス遊牧民

氷河期世代が狙うアジアと世界

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ライター 三宅玲子 編集部 木村恵子、時津 剛(写真)

◆東アジアの仲間、中国

北京市の北西部にあるIT企業や電器店がひしめき合う「中国のシリコンバレー」、中関村。そこからさらに北へ車で20分ほど走ると、急に背の高い建物が減り、視界が開けてきた。

際立って大きなコンクリートのハコのような建物が目に飛び込んできた。2000年に米国シリコンバレーから帰国した現代中国の立志伝中の人物、李彦宏CEOが率いる「百度」の竣工したばかりの社屋だ。

稲垣あゆみ(27)は、ここで働くほとんど唯一の日本人だ。

中国と韓国と日本。漢字文化圏をつなぐ仕事がしたい。今取り組んでいるのは中国語と日本語の入力ソフトの開発だ。

あるとき、中国人の友人が怒っていた。漢字文化は韓国が発祥の地とする韓国人の発言がネットで炎上していた。

「一部の人の発言がまるで代表意見のようになってしまっているけど、他の意見も読めば大半の人は違う考えだとわかる。言語の壁を超えて理解し合えるために、もっと使い勝手のいい言語変換ソフトを開発したい」

社内共通言語は、メールは英語、ミーティングは中国語。はじめは通訳に入ってもらったが、毎朝出社前に学校に通い、最近は通訳なしで会議にも出る。

中国語圏に暮らしてみると、発音は異なっても、漢字を使う中国語が日本人にとっていかに理解しやすいかを実感する。そして「漢字圏」という目線でアジアを眺めれば、その領域は広範囲に及ぶ。

◆日本でやっていけなかったから

上海の中心部、新天地エリアは、おしゃれなワインバーやカフェが軒を並べる。その一角にある、マグロ料理レストランを経営する島原慶将(36)によると、平均客単価は400元。客の4割が中国人、4割が欧米人という。

05年に1号店を出した後、6店舗まで一気に走った。いずれ中国全土に展開したい。

「正直、人件費も物価も安い中国だから成り立っている部分もある。まだ年商6億、日本だと取るに足りない存在だってことを忘れたくない」

だって、僕なんか、日本でやっていけなかったから来てるんですから----。

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