2010年01月17日

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結婚できる人 できない人

理想と現実をさまよって……

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本誌恋愛取材班 編集部 伊東武彦 ライター 斉藤真紀子、角田奈穂子、朴 順梨、柳川圭子、小和野薫子
写真 篠塚ようこ


◆勢いですればよかった。でも、ずるずると時間が経ってしまって

ここ数年、正月明けには、同じことを思ってる気がする。

私、田舎じゃ立派な行き遅れなんだよなあ──。

実家は香川県の、そのまた地方にある。32歳になった今年は、帰省したとたん、母と姉が総攻撃。かなりきつかった。うんざりだ。

「お見合いする? けっこう格好いい人、いるのよ」

冗談じゃない。姉みたいに、地元の農家の息子と結婚して農作業に追われるなんて、お断り。あんな田舎で、私と釣り合う年齢で結婚してない男自体が、怖い。耳をふさぐようにこたつにもぐりこみ、顔だけ出した状態で、母親に答えた。

「まだ、いい」

裕福な男性と結婚して、リッチな専業主婦として女性誌に特集されるという夢は、捨てていない。

「そこそこにかわいくは産んだと思うけど、絶世の美女に産んだつもりはないわよ」 母はそう言うけど、私にはそれだけの容姿と価値があると思う。

イケメンで一流企業勤務の男性からプロポーズをされたのは、27歳の時だ。でも、彼と結婚したら専業主婦にはなれるかもしれないけど、リッチな専業主婦にはなれない。東北地方の彼の田舎に、いつかは帰らなければいけないのもイヤ。彼がもっと熱心に口説いてくれたら、わからなかったけど、軽くしぶったら、腰を引いてしまった。

今では、そんな彼がうらめしい。それ以来、彼以下の男性とは結婚できないという呪縛ができてしまったからだ。もっとリッチで、イケメンで、情熱的で......。自分でもキリないよね、と思う。わかってる。

◆急に生き方は変えられない。理想も捨てられない。

つくづく男運がないと思う。浮気性だったり、マザコンだったり。自分がどれほど不幸でかわいそうだったかを知ってほしいから、元カレの話で飲み会を盛り上げる。

そんな話ばかりだと引かれるんじゃない?友人にそう言われる。でも、本音トークと飾らない性格が、営業の仕事では武器になっていると自分で思う。実際、過去の苦労話をすれば、男性は気遣ってくれるんだもの。

それ、額面通りに受け取っていいのかなあ? 友人にはそうも言われる。少し客観的になってみたら。彼の母親が料理好きだったら、彼好みの料理を教えてもらうとか、合わせる努力もしないと──。

そうだろうか。確かに容姿だけでモテる時期は短い。旬は過ぎているのかもしれない。でも、今までは、「そのままでいいんだよ。君が一番だよ」と言われてきた。そんな言葉が、理想を追う力にもなってきたんだから。もっと言ってほしい。

急に生き方は変えられない。理想も捨てられない。

みんなそうじゃないの----?

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