2010年02月07日

「銀座」が「アメ横」になる

ファストファッション&家電量販店街の未来予想図

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編集部 山下 努 写真 高井正彦


百貨店の西武有楽町店が年内に閉店することが明らかになった1月26日以降、朝日新聞社の不動産担当者のもとにはゼネコンや不動産関係者からよく電話が入る。 「有楽町の件で、ちょっと逢えませんか」

JR有楽町駅と銀座の繁華街を結ぶ商業ビル「有楽町マリオン」。西武が入る東半分は、朝日がおもなオーナーだ。阪急百貨店が入居する残り半分は、阪急グループの東宝が所有している。
 
◆ヤマダ説とユニクロ説

西武の後にはどんな店が入居するのか。不動産業界関係者の間では、早くも諸説が飛び交っている。

「ヤマダ電機の山田会長とユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井社長の『YY対決』になるのでは」

との下馬評がもっぱらだ。

いまのところ両社は否定するが、西武撤退が「一等地=高級品店」という図式の崩壊を象徴していることは間違いない。

じっさい、隣の銀座は、すでに変化を先取りしている。

三越、松坂屋、松屋の三つの老舗百貨店が並ぶ中央通りは、「ファストファッション街」に変貌しつつある。昨年増床したユニクロに加え、スウェーデンのH&M、米国のアバクロンビー&フィッチ(通称アバクロ)などが軒を連ねる。

◆ブランド店が次々撤退

閑古鳥が鳴く百貨店を尻目に、昨年12月オープンしたアバクロ。11階まである店内に入るのに、土日には行列ができるほどだ。

今年4月には、松坂屋にH&Mのライバル、米国のフォーエバー21もオープンする。 出店場所には、撤退する高級ブランドのグッチの跡地も含まれる。

銀座の「カジュアル化」の陰で、つい3年ほど前まで不動産ミニバブルを演出していた高級ブランド店が撤退を余儀なくされている。時代から取り残されたのは、百貨店だけではないのだーー。

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