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新卒は「熱血アジア人」
日本企業の採用は中韓インドに殺到
編集部 木村恵子
外見では一見「違い」がわからない。でも、日本人とは何かが違う。
「いまどんなビジネススキルを身につけることが大事ですか」
「今後、インドや中国でのビジネス展開はどうなりますか」
カフェテリアの一角にある会議室。集まった中国人やインド人の社員十数人が、ランランとした目で質問する先にいるのは、楽天の三木谷浩史社長。この日は、外国人新人社員と三木谷社長のランチミーティングだった。せっかくの機会だからと、まだ日本語が流暢でない社員も、熱心に質問した。三木谷社長は言う。
「海外で勝負するために世界中の才能を吸収したい。ITの技術力や勤勉さをとっても、インド人や中国人の能力は極めて優れている。彼らを採用することで、会社の 『内なる国際化』を進めたい」
大きな戦力として期待される外国人社員の一人が、中国・上海出身の何書勉(ホーシューミエン)さん(32)。楽天は中国の検索エンジン会社「百度(バイドゥ)」と提携し、中国に進出することを発表した。何さんは主に、その技術開発部門を担当する。
さらに、若手を2年間を任期に経営メンバーに抜擢する「執行役員2・0」制度で、昨年から執行役員にも就き、会社全体の経営にも携わる。そこまで任されるのは、何さんのやる気とスキルが抜きんでているからだ。
◆必死で学ぶ姿勢
中高時代に日本語を勉強した何さんは、大学時代に日本で勉強したくて、たった6万円を手に同志社大に留学した。周りの日本人学生は、親からの仕送りで派手に遊ぶ学生が多かった。
「もっと勉強したかった。学ぶことが唯一の希望でしたから」
何さんは8日間で大学に行くのをやめた。朝6時に起きて午前中はホテルで皿洗い、昼から夕方まで家で勉強、午後6時から焼き肉屋で鉄板洗いのバイト、帰宅後は深夜2時まで勉強という生活に切り替え、1年後に京大に合格した。将来の仕事に繋げたいと工学部でコンピューターについて学び、バイトでプログラミング経験も積んだ。高倍率の文部科学省の奨学金ももらって博士課程まで修了した。
入社後は、大学での研究とビジネスは全く違うと実感した。マネジメントや会計などの知識をつけなければ、会社に的確な提案ができないと実感し、朝会で経営情報を聞いては上司に質問し、ネットや関連図書でさらに深く勉強した。入社後3年たった今は、組織で働くおもしろさを知り、起業よりも楽天で中国事業を成功させることがまず一番の目標になった。
採用担当の取締役、大西芳明さんは、外国人採用に力を入れる理由についてこう言うーー。

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