2010年04月04日

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ヒラバブル組と抜擢20代

183人の部長と課長の年収

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編集部 太田匡彦、四本倫子 写真 時津 剛(本社)


もう6年も、主任に留め置かれている。

「入社した当初は漠然と、40歳くらいで課長になっているものだと思っていました。でも、現実は違うんですね」

大手素材メーカーに勤める男性(41)はため息をつく。

1992年に入社したいわゆる「バブル入社組」。同期は約130人いるが、課長になれているのは「部署に恵まれた」数人だけという。一昔前なら考えられない事態だ。

 原因は業績の低迷だ。この5、6年、部署の統廃合が進み、組織は一転して縮小傾向に。部長級のポストはピーク時に比べて半減した。地方の営業所が次々に廃止され、課長クラスが就く営業所長のポストも少なくなっている。ポストが減り、上が詰まっているのだから、自分が課長になれるわけがない。

ひと昔前まで「約束」されていた会社員の出世と昇給。そこそこ働けば、誰もがその恩恵にあずかれた。だが能力主義の浸透に加え、バブル入社組が管理職年齢になったいま、かつてない変化が企業で起きている。本誌が「アエラネット」会員にアンケートを行うと、職場の現実が見えてきた。

一つは出世の停滞現象だ。多くの企業でバブル期に大量採用をしたためにポストの需給バランスが狂い、この世代から極端なポスト不足に陥っている。出世と昇給が連動しないケースも出てきている。

「昇進させるけど、昇給はなしでいいか?」

外資系IT機器メーカーに勤める女性(35)は09年、課長に登用される際、上司からそう打診された。同期のなかでも早いほうの昇進だったが、喜びはわかなかった。

「責任だけ重くなり、そこにお金がついてこない。一方で気楽に働いて、私よりずっと収入が多い上の世代がいる。いい経験をさせてもらっているとは思いますが、釈然としません」

課長になり、部下の人事評価や承認業務もしなければならなくなった。会社の経営方針などをチームに浸透させる必要があり、そのための勉強にも時間を取られる。今年初めには、ある年上の部下に、リストラの声がけもした。

「年齢に関係なく、能力があれば昇進させるという会社の方針はいい。このままであれば私は早いペースで昇進できるとも思う。でもそれは、給料を上げられない会社の言い訳のようにも感じられる。このまま昇進した先に、夢を抱けません」ーー

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