2010年04月04日

いまだ遠いマチュピチュ

復旧進まない「空中遺跡」

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ジャーナリスト 形山昌由(写真も)


マチュピチュ遺跡への入り口となるクスコ市郊外のクイグピカンチは、ペネパンパ湖畔に200戸ほどが集まった小さな村だ。悲劇は1月15日の夜11時ごろに起きた。湖に隣接するビカノタ川が決壊し、ペネパンパ湖へ一気に流れ込んだ。湖は水かさを増し、日干しレンガで出来た家々を次々にのみ込んだ。住民はなすすべもなく、大急ぎで家を飛び出すしかなかった。

住民の一人フワン・コリポリ・マヨさんの家は何とか水没を免れたものの、約50センチ浸水し、壁には割れ目が入った。復旧作業は進んでいない。

マチュピチュ遺跡の麓の村に住み、観光業に携わる1千人以上は、川沿いに広がる熱帯雨林の中を往復8時間歩いてサンタテレサまで生活物資の買い出しに出かけている。住民と一緒にこの道を歩いてみた。ぬかるんだ急斜面を上り下りするには相当な体力がいる。

マチュピチュ遺跡は被害を受けていないが、観光客の立ち入りが禁止されたため、村ではすべてのホテルが閉店し、従業員は一時解雇されたーー。

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