2010年05月16日

「勝つマンション」争奪戦

都心部マンションやっと買い時

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編集部 太田匡彦

「何年ぶりでしょうか、本当に久しぶりに抽選器を動かしました。うれしかったですね」

住友不動産マンション事業本部の板倉真冬営業統括所長はそう話し、喜びを隠さなかった。

JR総武線の平井駅から歩いて約15分、同社が開発した新築分譲マンション「アクラス」(東京都江戸川区)は立つ。4棟計567戸という大規模物件。このマンションの販売が、好調なのだ。

売れ行きを後押ししたのが、モデルルームに来る人の購買意欲の高さだった。ここ数年の傾向では、通常の物件はモデルルーム来場者の10%程度が契約にまで至り、人気物件では20%程度に上がる。それがアクラスは、実に30%が契約に結びついた。板倉氏はこう話す。

「お客様が『買いモード』のスイッチをオンにして、モデルルームに来ています。3LDKで3400万円台という設定の住戸が多く、これは東京23区内としてはミニバブル前、01〜03年ごろの価格帯。マンション価格の高騰で買い控えていた層に、この価格設定が響いたようです」

マンション販売が久しぶりに活況を呈している。09年には首都圏(1都3県)の新築マンション供給戸数が17年ぶりに4万戸を割り込むなど低迷していたマンション市場に、復調の兆しが見え始めているのだ。

東京都内のモデルルームは、このゴールデンウイークに多くの来場者でにぎわった。人気が集中し、抽選になる住戸や物件も出ている。今年に入り、「即日完売」物件も目立ってきた。首都圏のマンションでは「争奪戦」が始まっている。

まず市場回復の最大の要因になっている、マンション価格の動向から見ていきたいーー。

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