2010年05月23日

長井さんが見た最後の光景

映像にビルマの現実

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編集部 田村栄治


長井さんが生命を賭して記録しようとしていたのは、この興奮だったのか──。

「ビルマVJ 消された革命」は、そう実感させるドキュメンタリー映画だ。

ジャーナリストの長井健司さん(享年50)が、ミャンマー(ビルマ)の旧首都ヤンゴンで民主化デモを撮影中、軍兵士に背後から銃撃され、カメラを握ったまま路上で絶命したのは2007年9月。その衝撃的な場面を記憶している人は多いだろう。

しかし、彼が何を見て、どんな光景を伝えたいと思っていたのかは、あまり知られていない。この映画には、それを知る手がかりがあふれている。

主人公は、ジョシュアというニックネームを持つ27歳の「VJ(ビデオジャーナリスト)」だ。軍事政権が半世紀近く続き、人々は暴力におびえ本心を押し殺して暮らす。そんなミャンマーの現実を広く世界に知らせたいと、街の様子などをひそかに撮影。その映像を、反軍政メディア「ビルマ民主の声」(本部・ノルウェー)にインターネットで送る活動を仲間と続けているーー。

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