2010年05月30日

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「人に投資」で増収増益達成

リストラやコストカットではない5社

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編集部 澤田晃宏、木村恵子


第1章
人材の品質を上げる
23期連続増収増益の企業には、希望と未来図があった。
人を変えれば、組織も変わる。儲けは必然的についてくる。

北島三郎の「まつり」に、ニトリの似鳥昭雄社長(66)は、自作の詞を入れる。5月に開かれた2011年度の内定者懇親会。社長自ら、新入社員と歌って踊る。内定者向けの歌詞にこんなフレーズがある。

「ロマンとビジョンを胸に秘め、若い君らの夢が舞う」

ニトリは10年2月期の連結決算で、23期連続の増収増益を達成した。似鳥社長はこう話す。

「いい会社とは、単純に社員が楽しく働ける環境があること。そのためには『ロマンとビジョン』が見えること。そして、見える場所に運んでいくこと」

5月末からは順次、パート社員約100人を含む約800人がアメリカ研修に旅立つ。「欧米並みの住まいの豊かさを、日本の人々に提供する」1981年に始まったアメリカ研修の目的は、「ニトリのロマン」を共有することだ。

「人と同じことをやっても駄目。人の3倍働くか、人のやっていないことをしろ」

似鳥社長は、自営業の両親に厳しく育てられた。怠け者だったと話す似鳥社長は後者を選択。大学卒業後の67年、界隈の商店街に家具店がなかったことに目をつけ、30坪の「似鳥家具店」を誕生させた。

だが、軌道に乗らない。ヒントを見つけようと、28歳のときアメリカへ旅立った。そのとき見た光景が原点だ。様々なデザインの家具がコーディネートされ、価格は日本の3分の1だった。

──1に安さ、2に安さ、3に安さ、4に適正な品質、5にコーディネート──

「ニトリの憲法」にはこうある。徹底して、安さにこだわったーー。

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