2010年06月20日

「世界愛国者会議」って?

モスクワ発の「右翼インター」

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編集部 藤生 明


 モスクワの国会議事堂10階の会議室は、世界各国の名だたるアジテーターたちの雄弁と拍手で熱気にあふれていた。

「富がロシア、中国に集中すれば、アメリカが第3次世界大戦を企てるに違いない」(ウクライナの愛国政党の女性代表)

「ナチスはかつて力によるボーダーレスを進めたが、それに代わって資本主義が国境を超えてやってきて、大きな格差を生んでいる。だから、国を守るために愛国主義をもりあげていったほうがいい」(チェコの代表団)

 5月中旬、モスクワに集まったのはベラルーシ、ウクライナ、イラク、チェコ......などの14カ国の「愛国者」たち。日本からは、反米・独立を掲げる民族派「一水会」の木村三浩代表らが参加、東京都心の塩漬けになった土地などを例に持論を展開した。

 会の名称は「世界愛国者政党会議」。モスクワを拠点に2002年から開かれ、今回が4回目だ。愛国者たちが直接会って、交流を深めることを目的にしている。

 その中心になっている人物が、ロシアの極右政党「自由民主党」を率いるジリノフスキー氏だ。同氏は1990年代初頭、ソ連崩壊後の混乱するロシアで、「強いロシア」を前面に打ち出して民族主義を鼓舞。「ジリノフスキー現象」と呼ばれる社会現象まで引き起こしたーー。

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