2010年07月12日

自殺大国生んだ「変化」と「プライド」

韓国の芸能人はなぜ死に急ぐ

20100719_s_3.jpg
編集部 小北清人


 パク・ヨンハ自殺(享年32)の余波が続いている。

 彼が自宅寝室で首をつっているのが見つかったのが6月30日早朝。翌7月1日午前3時半ごろ、人気ロックバンドのボーカルの男性(31)がソウル市内で橋から漢江に飛び降りた。酒を飲んだ帰りで、一緒にいた友人の通報で救助されたが、

「鬱病で、パク・ヨンハ自殺の報道を見てからずっと憂鬱だった。衝動的に身を投げた」

 と警察に話したという。

 同日午後11時ごろにはドラマ制作会社代表の女性(40)がソウルの自宅浴室で首をつった姿で発見された。「お母さん、ごめんなさい」と書いた遺書があった。制作を始めたドラマがテレビ局に番組編成されず、資金難に陥った。将来を悲観しての自殺とみられる。ヨンハと顔見知りだった可能性が高い。

 2日には慶尚南道の49歳主婦が「私はダメな女。苦労かけました」との遺書を残し自殺。夫は警察に「妻はパク・ヨンハの自殺についていろいろ言っていた。嫌な予感がして自宅に戻ると死んでいた」。

 この「後追い」の連鎖はどこまで続くのか。

 だが、それにしてもこの5年間に自殺した韓国の芸能人はわかっているだけで14人。驚くほどの多さだ。

 日本で最も騒がれたのはパク・ヨンハだが、韓国で最も衝撃が大きかったのが「国民的女優」と呼ばれたチェ・ジンシルの自殺(2008年10月)。「借金苦で自殺したタレント、アン・ジェファンに25億ウォンを貸していた」との噂がネットで広がり苦しんでいた。39歳。1990年代に一世を風靡した「時代の恋人」の死。

 自殺した多くがネットの中傷に気を病んだ。だが根拠のない中傷以上にショックなのは「事実の一端」がズバリ言い当てられていた場合だろうーー。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索