2010年07月16日

内出血する「つか芝居」

追悼・つかこうへい いのうえひでのりが語る

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編集部 鈴木琢磨


 初めて参加したオーディションでは、いきなり「口立て」の演技を求められた。台本によらず、劇作家がその場でせりふを指示する演出方法だ。

 つかこうへいさんの演劇に参加し続けて18年になる武田義晴さん(41)は、そのときの様子が忘れられない。

 演技者がとまどっていると、

「何ぼっとしてんだ、早く言え」

 と怒鳴られる。慌てて演技をしても、

「もうお前はいいや。次」

 で終わり。本気で怒る。真剣さに圧倒された。

 練習後、劇団員を飲みに連れて行くとき、一人で話して団員を笑わせることが多かった。だが、そんな飲みの席が急に恐怖の時間に変わることもあったーー。

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