2010年07月25日

アップルvs.グーグル戦争

ポスト・パソコン時代の覇権争い

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ジャーナリスト 津山恵子(ニューヨーク) 編集部 井上和典 写真 Morgan Freeman


 ニューヨークに住むITコンサルタントの宇田川和識(29)は、最近テレビの前に座ることが減った。これまでなら好きな映画をインターネットでレンタルし、テレビで見ていたのだが、iPadがそれを一変させた。今では、ソファやベッドに寝転んでiPadでダウンロードした映画を見る。メールやスケジュールも、食事をしながらiPadでチェックするようになった。

 一番変わったのは、ノート型パソコンを開くことが格段に減ったことだ。

「iPadはパソコンに比べて『自分の一部』という感じ。音楽や映画、写真など自分の好きなものを入れてどこにでも持ち歩ける。買い物も感覚的にできる。パソコンだと人間と機械という感じだけど......」

 アップルが7月20日に発表した今年4〜6月期決算では、売上高は前年同期比61%増で157億ドル(約1兆3700億円)、四半期決算としては過去最高で、純利益も過去2番目の高水準だった。スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が、「予想を超えた驚くべき四半期」とまで言う売り上げに貢献したのは、もちろんiPadだ。4月に米国で発売され、全世界で327万台を売った。

 盤石に見えるアップル王国だが、立ちはだかるのが、やはりこの4〜6月期で売上高、純利益ともに過去最高を記録したグーグルだ。

「ジョブズが今、最も恐れているのは、グーグルの携帯OS『アンドロイド』だ。まさにPhone Fight(電話戦争)」

 と、サンフランシスコに住むコンピューター・エンジニアのジェレミー・サモンズ(37)は話すーー。

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