2010年08月01日

課長力は「伝える力」

部下時代に磨く上司術

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編集部 木村恵子、井上和典 写真 高井正彦


 課長職になったのは2年ほど前から。印刷会社で働く女性(32)には、直属に3人の部下がいる。

 男性部下(27)は、「オレゆとり世代なんで」が口癖で困難な仕事から逃げようとする。派遣から正社員に登用された1歳下の女性部下はマイペースで、水曜夜6時のヨガは絶対に譲らない。もう一人は、4年前に転職してきた年上の男性部下(35)。彼には、営業先を積極的に開拓してほしいが、「年上・男性」だから気兼ねして強く言えない。彼への助言は他の上司に頼んでいる。

「自分でやった方が絶対ラク。私の一言が部下のモチベーションを左右すると思うと、どう声をかけていいのかわかりません」

 この女性は部下時代、自分の企画を通すため、ビジネス書を読み込み、忙しい上司を捕まえて短時間でプレゼンするコツを身につけた。部下たちにこのコツを教えようとしたところ、面と向かって言われた。

「そんなに効率化したら、その分余計に仕事を振られるので損じゃないですか」

 仕事に対する意識に大きな差があることを思い知った。マネジメントとはその差を埋めながら、部下たちのやる気を引き出すこと。でもその方法がなかなか見つからない。

 課長受難の時代である。現場の最前線を指揮する、課長やマネジャーなど「最も下っ端の上司」は今、職場の舵取りの困難さに直面している。

 本誌がアエラネットを通し、課長職やマネジャー職など男女75人に聞いたところ、部下を持つようになって悩みが「大いに」「少し」増えた人は、7割以上。悩みが減った人は1人もいなかったーー。

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