2010年08月01日

農学部ガール 地球を防衛中

一過性のブームなんかじゃない

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ライター 山内太地 写真 家老芳美


「1トンのトマトの果実を収穫するとき、同時に1トンの茎や葉っぱが処分されています。これをバイオマス資源として生かせないか、がテーマです」

 明治大学大学院農学研究科博士前期課程2年の佐藤佳奈美さんは、研究内容をそう説明してくれた。山形県で農産物販売業を営む佐藤さんの実家は、さくらんぼの最高級ブランド「佐藤錦」の生みの親、佐藤栄助翁の子孫にあたる。佐藤さんも幼いころから農業に関心を持ち、現在は大学院でトマトの茎や葉の有効利用を研究している。

 トマトの茎や葉には抗菌性があり、これを生かした抗菌剤の研究もしている。環境にやさしい「生物農薬」としての活用が目的だ。抗菌成分を抜いた残渣をペレット化して燃料にする。いずれは故郷で、さくらんぼ栽培にも応用したいと考えている。

「需要があり、将来必ず役に立つ分野を研究していると思うと、毎日が充実しています」(佐藤さん)

 明大農学部では、2007年に全学部統一入試を始めてから、年々志願者数が増加している。女子学生の比率も増え続け、10年入試では志願者の40%、入学者の38%が女子である。農学部の早田保義教授は、こう話す。

「農学部は生物とかかわり、環境問題に直結している。化粧品や食品といった分野の研究ができることも、女子受験者を引き付けるのでは」ーー。

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