2010年08月08日

「はやぶさ」支えた日産リストラ組

灼熱の大気圏突入からカプセル守る

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編集部 野村昌二


 7年間に及ぶ宇宙の旅を終えて帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「はやぶさ」。その奮闘ぶりは、多くの人々に勇気と希望を与えている。

 はやぶさが無事持ち帰ったカプセルや、地球に帰還した際のパラシュートなどの一般公開が、第1弾として7月末の2日間、神奈川県の相模原市立博物館で行われると、3万人が詰めかけた。中でも、多くの人が熱心に見入っていたのは、小惑星「イトカワ」の砂が入っているかもしれないカプセルを覆っていた断熱材の、表面が焼け焦げた痛々しい姿だ。

 太陽系誕生などの解明につながる可能性が期待されているカプセルの中身を、大気圏突入の際の高熱からどう守るか。

 その重要な使命に応えたのが、この特殊な断熱材「ヒートシールド」だが、これを開発したのが元日産自動車の社員たちであることはあまり知られていない。

「新しい職場で、継続性をもって仕事をやらせてもらえるか、不安でした」

 森田真弥さん(53)は、技術者らしく、当時を静かに振り返る。

 ヒートシールドの設計・開発の責任者である森田さんは、IHI(旧石川島播磨重工業)の子会社の社員だが、2000年までは日産の宇宙航空事業部にいたーー。

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