2010年08月22日

同窓会ラブ 「50歳」の罪と罰

「微妙な年齢」で、守るべきマナーは?

20100830_s_3.jpg
編集部 野村昌二


「乾杯」の前の発起人のあいさつは、「35年」という歳月の長さと、「50歳」という年齢の微妙さを、いやでも感じさせるものだった。

「みなさん、暑い中、お集まりいただき誠にありがとうございます。卒業して35年。実はこの間、当時の先生3人と、同窓生6人が亡くなりました。まずはこの方々のご冥福を祈りまして、30秒間の黙祷をしたいと思います」

 故人の名前が幹事から読み上げられると、テーブルのあちこちで静かなざわめきが起きた。死亡した年や死因などの説明はなく、ただ氏名だけが淡々と読み上げられていく。交通事故もいれば、病気で亡くなった人もいるらしいが、誰もあまり深くは聞かなかった。

 酷暑まっさかりの8月8日の日曜日、長野県境に近い岐阜県東部の某公立中学の同窓会が開かれた。今年50歳になる1976年の卒業生の、卒業以来35年間で初めての同窓会であり、当時の1学年6クラスの全体会として開催された。

 中学時代、「やんちゃ」で鳴らした男性(50)は、高校卒業後、ずっと地元を離れている同窓会に合わせて帰省したが、何せ35年ぶり。最後の3年時のクラスが違うと、名前と顔が簡単には一致しなかったが、何より、同窓会で初めて知った級友の「早過ぎる死」が結構ショックだった。同じクラスでは男女1人ずつ亡くなっていた。

 35年という歳月は、別の形でも鮮明だった。

 当時クラスで人気が高かったA嬢が、著しく変貌していた。彼女とは小・中・高と同じで、長身でショートカット、奥ゆかしい感じの美人だった。それが、見るからに体重が倍近くになっていた。しかも、楽しい昔話の花が咲き始めると、ガハハ笑いを連発。体形の話をすると、「やだ」と言って背中を思い切りはたいてきたーー。

バックナンバー

アエラ最新号

2012年2月13日号

2012年2月13日号

最新号キーワード

食の信念が揺らぐ 銀行窓販保険の魅力と危険 早慶女子「一般職がいい」 女心の複雑 「脱東電」で電気代26%節約 「驚異の儲け」グリーよ どこへ行く 絢香インタビュー 荻原博子の石巻ルポ 今年の花粉症 AKB48「恋愛で脱退」のルールと戦略 

2012年2月13日号
定価:380円(税込)
表紙:松田翔太/俳優

雑誌を購入

デジタル雑誌を購入

から検索
から検索