2010年08月22日

老人はタイとベトナムに

年金だけで外こもり

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編集部 木村恵子


 ベトナムのハノイに18年間暮らす小松みゆきさん(62)は、日本で騒がれている「消えた老人」のニュースを聞きながら、もしかして......の思いを募らせている。 「ああいう消息不明者の中には、アジアの街で暮らしている人もいるのかもしれません」

 身の回りでも、60代以上の日本人高齢者で、日本の家族と音信不通状態になっているという人が何人もいる。

 行きつけのレストランで知り合った60歳ほどの男性は、

「ベトナムで野垂れ死にする方がラク」

 と話す。

 この5月に、日本食レストランで脳梗塞で倒れて病院に運ばれた。大使館が日本の家族に連絡を取ると、

「10年以上も前に出ていったのに、もう連絡しないで」

 と言われたという。小松さんが見舞いに行くと、男性は、

「日本に連絡なんてしなくていい。面倒は見てくれなくていい」

 とあきらめたように言った。過去にどんな事情があったかはわからない。男性は海外傷害保険に加入していなかったが、ベトナム人の知り合いが保証人になってくれて、なんとか治療を受けられた。今は、ベトナム人の紹介で現地の富裕層が入る老人ホームに入っているというーー。

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