2010年08月29日

マイケル招いた飛翔への交錯

マイケル・ジャクソン一周忌追憶秘話

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DND研究所代表 出口俊一


「Michael Jacksonと私の家族;Encinoの生活」。そう題した一文を黒川清氏が自分のブログに掲載したのは、6月27日、マイケルの一周忌を踏まえてのものだった。

 舞台は、ロサンゼルス西部の丘陵地にある高級住宅街のエンシノ(Encino)。映画でも有名なマルホランド・ドライブの道も通ずるこの閑静な一等地に1977年夏、黒川氏は家を購入して家族で移り住んだ。当時41歳で、名門のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部内科の正教授に就任する2年前のことだった。

 黒川氏の自宅から坂道を下り、ヘイブンハースト・アベニューを北に進んだところにマイケルの家はあった。距離にして約2キロ、車で3、4分。

 マイケルの家のすぐ先の交差点の東角には食料品を扱う高級スーパー「ゲルソンズ」がある。黒川氏がマイケルと初めて会ったのが、このスーパーだった。マイケルが19歳から20歳の頃だった。マイケルは家からわずか100メートルのこのスーパーに、車で乗り付けていた。

 顔を合わせるのは、もっぱら土曜の午後だった。カートを押しながら店内を回るマイケルに、「ハイ、マイク......」と声をかけると、マイケルも「ハ〜イ」と、気軽に挨拶を返してきた。いつのまにかご近所同士のような気軽な間柄になっていた。

 だが、マイケルは、いつもひとりだった。警護のSPもなし、付き人もいない。

 黒川氏にしてみれば、大勢の仲間の輪の中にいる自分の大学の教え子らと、ポツリとひとりさびし気なマイケルを比べてはいけないと思いつつも、マイケルの表情に生気が感じられないのが気になっていたという。

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