2012年01月15日

大間マグロと原発マネー

最高級ブランドはこうして生まれた

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ライター 中原一歩 写真 工藤 了


「本当にいいマグロは人生観さえ変える。香り、味わい、値段、大きさ、何をとっても秋から冬にかけての津軽海峡、とくに『大間』産のマグロは日本一です」

 ミシュランの三ツ星に輝く有名寿司店の主人も太鼓判を押す国産本マグロの最高峰「大間マグロ」。今月5日、東京・築地市場で、一匹のマグロの値段としては史上最高値の5649万円(269キロ)を叩き出したマグロも、大間産だった。

「『大間』と聞くだけで身震いします。通常本マグロの相場はキロ当たり数千~1万円。大間産ともなれば希少な上に、今回のようにキロ21万円という破格値に化ける。それでも手に入れたいと思わせるのが、大間の大間たるゆえんです」(国産本マグロを扱う水産会社関係者)

 大間ブランドはいまや高級寿司店ばかりでなく、テレビ番組などを通じて、一般の食通にも馴染みとなった。マグロの産地は日本各地に複数あるにもかかわらず、なぜ「大間」だけが突出して有名なのだろうか。

 鉞の形をした下北半島の突端に位置する大間町。人口6千人強。年間およそ8億2千万円を稼ぐブランドマグロの故郷には、マグロを模した巨大なモニュメントやポスター、派手なのぼりがはためく。だが一転、街中は閑散として人の気配は全くないーー。

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