2012年01月15日

「バトラーツ」最後の男

解散興行を満席にしたもう一人の「澤」

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編集部 福井洋平


 昨年11月に開催された「バトラーツ」の解散興行は、プロレス不況の時代にもかかわらず、このホール(東京・新宿FACE)では異例という超満員札止め(789人)の観客を集めた。解散興行とはいえ、所属わずか4人という弱小団体がこれだけの観衆を集めた理由のひとつは、最盛期に所属していたレスラーが多数参戦したからだ。

 1996年に旗揚げしたバトラーツは3カウントではなく、打撃によるKOや関節技によるギブアップなどで決着をつけるスタイルを採用したプロレス団体。当時は無名の選手ばかりで、世間への反骨心をバネに激しく殴りあい極めあう彼らの試合は「バチバチスタイル」と称され、注目を集めるようになった。リングを降りればエース兼社長がビッグマッチの宣伝のため新橋の街頭ビジョンに下半身パンツ一丁で登場するなどバカバカしい仕掛けを繰り返して関心を呼び、2年で両国国技館での単独興行を打つまでに成長した。

 ただ、このリングで力をつけた選手が続々と他の有力団体に移籍していったこともあり、団体自身は2001年に一時、活動休止にまで追い込まれる。その後も勢いを取り戻せず解散の道を選ぶことになったが、解散興行にOB選手を集めるために半年近く奔走したのが、最後の所属選手の一人である澤宗紀さん(32)だーー。

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