タイムリープしても
食べたい
家族が集まる夏の日に

1965年に発表された筒井康隆さん原作の「時をかける少女」。何度もテレビや映画でリメークされ、2006年にアニメ版が公開されました。アニメというと子どもの専売特許のようですが、これは大人も十分に楽しめる作品です。

高校2年生の真琴は踏切事故をきっかけに、自由自在に時間を飛び越える「タイムリープ」という能力を得る。都合の悪いことを「なかったこと」にするうちに、ややこしい事態が発生する。

もしも「タイムリープ」ができたなら----。アニメを観ていると、高校時代からやり直したくなりました。真琴は、男友達とキャッチボールを楽しんだり、自転車に二人乗りして帰ったりするマイペースな女子高生。当時はつい女友達とばかり行動してしまいましたが、男女にかかわらず友達を作れていたら、もっと違った思い出ができたかもしれません。

真琴がタイムリープしてまで食べたかった鉄板焼き。夏休み中、家族や親戚が集まるときに用意したい簡単メニューです。りんご、玉ねぎ、大根のほか、きゅうり、トマト、しょうがなど好みの野菜をすりおろしてアレンジできます。オリーブオイルで野菜を焼いて塩だけでいただくと、イタリア風の野菜のグリルになります。




◆レシピ

4人分

にんにくだれ(作りやすい分量)
　酒、みりん　各50cc
　しょうゆ　100cc
　はちみつ(好みで)　大さじ1
　にんにく　2片(薄切り)
レモン汁　小さじ1
大根、りんご、玉ねぎ(すりおろす)
　計大さじ5
オリーブオイル　適宜
牛肉(焼肉用)
玉ねぎ(厚さ1cmに切る)
にんじん(薄切り)
かぼちゃ(薄切り)
とうもろこし(厚さ5cmに切る)
ピーマン(半分に切る)
ズッキーニ(斜め切り)

1　にんにくだれを作る。酒、みりんを鍋に入れて火にかけ、沸騰したらしょうゆ、好みではちみつを加える。再び沸騰する寸前に火を止め、にんにくスライスを入れる。

2　にんにくだれ120ccに、すりおろした野菜、レモン汁を加える。

3　ホットプレートに油を熱し、肉と野菜を焼き、2のたれをつけていただく。



フードスタイリスト　飯島奈美
1969年東京都生まれ。テレビCMを中心に、広告、映画、雑誌、屋台など、食に関する分野で幅広く活躍中。