2010年08月15日

「妻の過干渉」と「夫の没交渉」

「一方通行夫婦」2010年の夏

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本誌恋愛取材班 立体イラスト kucci 写真 今村拓馬


「沈黙は金」って言葉、知ってると思う。
黙っているから満足って、思いこんでないよね?
こっちも悪かった。家のこと、任せきりだったし。
でも、何度も謝ってきたじゃない。
それをいつまでもネチネチと──。
世の妻から見れば、自分勝手きわまりないのでしょうが、口に出せない夫たちの呟き、聞いてやってください。

7月28日、45歳
商社勤務の場合

複数の女性と携帯メールをやりとりしていたのは事実だ。少々の嫌みはしかたないと思う。でも、どこか割り切れない。
 
4年前、私は交通事故に遭った。2週間、意識不明。その生きるか死ぬかの入院中に、妻は携帯に保存していたメールを見たのだ。妻には、緊急時に備えて、銀行口座の暗証番号を教えていた。携帯のロック解除の番号も同じだった。

 メールをやりとりしていた女性たちとは酒を飲みに行く程度で、商社マンとしては、普通の交際範囲だ。しかし、ロックをかけていたことがまずかった。

 怒りが噴火するタイミングは分かっている。子どもの教育や実家とのつきあい方などで、意見がぶつかったときだ。妻の形勢が不利になると、「メール事件」の出番。そこから、休日にごろごろしてばかり、メタボ体形がひどいと、多方面に波及していく。

 最近、妻が、子育ても一段落ついたからと、派遣で働き始めた。今度は職場の上司の悪口を愚痴るようになった。働いてるのよ、と妻の顔には書いてある。派遣のくせにと思うが、口が裂けても言えない。家の中が散らかるようになった。が、気づかないふりをしているーー。

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