頑張れアエラ

2009年03月12日

東京 神田神保町・東京堂書店神田本店

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編集部 加藤勇介


本の街・神田神保町からの2回目は「東京堂書店・神田本店」です。

AERAの陳列状況はと見に行くと、隣に置いてあったSPA!に覆いかぶさられていました......。

「書店員は棚の乱れだけでも売れ行きをある程度判断するもんですよ。雑誌を手に取る誰かがいたから棚が乱れていきますからね」

こう話すのは取締役店舗販売部長の佐野衛さん。

で、棚の乱れに負けてしまったAERAはいかがでしょうか?

「紙質が良すぎて内容が硬いから、一般の読者は取っつきにくいかもね。(AERAをパラパラとめくりつつ)でもこんなご時世でも広告はしっかり入ってますね。このクオリティーはさすが」

ファッション誌さんなんかだと、広告費が半減してしまったところもあるそうです。凶器みたいに分厚かったのにペラペラになってきた雑誌とかもありますから、本当に厳しい時代。おかげさまでAERAは目立った広告減少もなくきておりますが、そこに着目されるとはお目が高い。

という訳で、景気の話に。

「不景気を受けて、AERAを始めいろんな雑誌で『売り上げを伸ばした会社』とか『逆境で成功する人』とかの特集をやってますよね。でも、そういうビジネス特集の反応はあんまり良くないですよ」

と、言いますと?

「とにかくめちゃくちゃ頑張っている人を紹介されてもとてもまねできるようなものじゃなくて、一般的じゃないんです。それよりもAERAには一般的な人の声を集約するようなものをしてほしいですね」

ヨン様や負け犬女論争などはAERAが特集を繰り返してブームに火がつきました。
「『早慶年収対決』なんて特集されてますけど、早慶以外の人は関係ないじゃないですか。特別な人たちをくみ上げるんじゃなくて、全体を底上げしてブームを作ってほしいですよね。AERAはそれをやってきたんですから」

そんな佐野さんが心がける店作りは「とにかく著者を大事にすること」だという。

よくよく店舗を見てみると、流行の本屋さんに多いPOP広告がほとんどない。いわゆる売れ筋の本は山積みする店も多い中で、すべての本は一列だけでしか陳列しないなど、ちょっと異質だ。

「POPを立てたらその後ろに並んでいる本が見えなくなるでしょ。本のカバーや帯もプロが作ったものなんだからデザインをそのまま見せたいしね。売れ筋本も店頭には少数しか出さないのは、その分、他の本も見てもらいたいから。補充するのは大変だけど、こまめに補充するからこそリアルタイムで売れ行きがわかるんだよ」

すぐ近くには地域一番店の三省堂書店が控えており、品ぞろえはとても対抗できない。こんな心配りが、本好きからの支持を集める。他店では全然売れていないのに、東京堂書店だけではベストセラーになっているという本も少なくないそうだ。そんな同店には、評論家の立花隆さんもよく訪れるという。

勉強になる話を伺った後に再び店舗の週刊誌売り場を見てみると、今度はAERAにニューズウィーク日本版が覆いかぶさっていました......。が、がんばるぞ。


「東京堂書店神田本店」
住所 101-0051 東京都千代田区神田神保町1-17
電話 03-3291-5181
営業時間 午前10時~午後8時


AERA , 加藤勇介 , 東京堂書店神田本店 , 神保町 , 頑張れアエラ

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